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新しいスピリチュアルな考え方の提案・LORAN

新しいスピリチュアルな考え方の提案・LORAN

神様のつぶやき2

  二十  真理と現実


真実とは真理によってもたらされる現実です。
真理とは自然や宇宙の根本原則ですが、そんなに難しいものではありません。
なぜなら、風も野の花もあなたを濡らす雨さえも真理なのです。
なによりも、あなた自身が真理であり、あなたの人生が真実なのです。

人は真理が遥か遠い所にあり、自分とは無関係であると思っています。
だから自分の人生がどうにもならないと思っています。
しかし、自分自身が真理であるなら、迷うことなどなくなるでしょう。

自分の人生が真実ならば、他の人と比較することもなくなるでしょう。
あなたはなにをしなくても、そのままで真理であり、真実を生きているのです。

あなたはどうして自分らしい真実を生きないのでしょう。
どうしてこんなにみすぼらしい真実しか実現しないのでしょう。

それはあなたが真理を自覚していないことが原因です。
あなたの真理に目覚めましょう。

空に輝く太陽のように。
夜空にきらめく星のように。
海を渡る風のように。
野に咲き満ちる花のように。

あなたは自分らしく生きるだけでいいのです。
それがあなたの真理であり、あなたの栄光でもあるのです。
宇宙はあなたにそれ以上のなにものも要求してはいないのです。
あなたがあなたの真実を生きたとき、宇宙のすべてが祝福を贈るでしょう。
そしてあなたの人生はすべてが輝くでしょう。







  二十一    時


あなたはいつまでしがみついているのですか。
あなたは疲れきっているのに。
あなたの手は凍え、あなたの指には血がにじんでいます。

あなたをこうさせているのはなんですか。
あなたにこんなにつらい選択をさせている原因はなんですか。

あなたに希望がないことが原因です。
あなたに自信がないことが原因です。

どうしてあなたはそうなってしまったのですか。
あなたの幼いときから教えられたことによるものではありませんか。。

幼いときはあなたの母親がすべてでした。
あなたはまったくの白紙でしたから、母親がすべてでした。
あなたの目に映る母親が、あなただと信じたのです。

あなたは母親であろうとし、母親のコピーになりました。
たちい振る舞いも、しぐさも、考え方も。
同じ物を見て同じことを感じ、同じことを考えたのでした。
だからいま、あなたは母親と同じ生き方をしているのです。

思春期になり、自分が一人立ちする用意をするようになって、親の生き方に批判的になりました。

しかしあなたの母親に勇気がなかったように、あなたにも勇気がないのです。
それで、「いまという時」にしがみついているのです。

「いまという時」は一瞬です。
いかにあなたがしがみついても、手から乾いた砂がこぼれるように落ちていきます。

「いまの小さな幸せが消えないように」とあなたは願っています。
それが神に聞き届けられるように祈ります。
しかし、残念ながらその願いは聞き届けられないでしょう。
時は一瞬後には去ってしまうからです。

あなたは時の無慈悲さを呪い、悲しみます。
あなたの愛する人が時に奪われることを憎みます。
そして、さらにいまという時にしがみつくのです。

時は無慈悲です。
時には感情がないからです。
時はただ、時にすぎません。
そして時はあなた自身なのです。






  二二   真実


あなた方は言葉が好きです。
言葉は表現のツールに過ぎません。
表現する人は大げさにも、過小にも表現できます。
聞く人は自分の思いのボリュームを付けて聞いています。
相手への期待が大きければ言葉は大きく聞こえ、小さければ言葉は小さく聞こえます。
これを私は「言葉遊び」と名づけています。

本当に愛していなくても、愛していると言うことはできます。
しかし、愛していると言って欲しい人は、そのままの言葉を信じるでしょう。
そこでだまされ、裏切られて傷つく人がいます。

相手をだます目的でうそを言うことはいけないことですが、相手の言葉をそのまま信じるからこんなことになります。
やさしさから言った言葉が誤解をうみ、結果的に相手を傷つけることもあります。

言葉を信じられないなら、なにを信じればいいのでしょう。

信じられるのは真実だけです。
真実とは事実のことです。

相手の言葉だけでなく、相手のいままでの行動や生活などを見れば真実はわかります。
何回も恋人を裏切ったり離婚を繰り返す人は、それがその人の真実であり言葉は真実ではありません。

先ず、あなたが真実を生きなければなりません。
あなたが真実を語らなければなりません。
そうすれば、あなたの人生はきっと大きな歓びを実現するはずです。






  二三   信念


あなたは自分の目で見て、自分が触れたものしか信じないと言っています。

あなたは自分が体験したことしか信じないと言っています。

あなたが認めている世界はまるで金魚の水槽の中のようです。
水槽の中には確かにあなたが見、触れ、体験できる世界があります。
水槽の中の金魚は水槽の中の世界は知っていても、水槽の外の世界を知ることはできません。
しかし金魚はそれで満足しています。

あなたは金魚のように水槽の中だけを知っていれば満足ですか。
あなたはあの山からこちら側だけを知っていれば満足ですか。
あなたは地平線と水平線のこちら側だけを知っていれば満足ですか。

あなたが住んでいる世界はとても愉快な世界です。
いろいろな次元が同時に重なり合って存在しています。
過去と現在と未来のときも同時に存在しています。
夜空の星が十万光年の距離にあるとするなら、あなたは十万光年過去の光を見ていることになります。つまりあなたの現在は十万光年過去の現実を見ていることになるのです。
ですから過去の記憶を瞬時に思い出し、リアルに体験できるのです。

あなたはときの流れは絶対的であるから、人はなにもできないと信じています。
ですからときに対しては無力になって、流されるがままになっています。

あなたがもし水槽から出て広い世界に生きたいと思うなら、それは可能です。

そのためには水槽を消さなければなりません。
水槽はあなたが創造した世界です。
あなたが信じた世界です。
あなたの信念が水槽を創造しているのです。
ですからあなたが信念を捨てれば水槽は消えます。

あなたの信念とはなんでしょう。
あなたはなにを信じて生きているのでしょう。

それらはほとんどすべてが教えられたものばかりです。
それをあなたに教えた人もまた、教えられた人なのです。
こうして真実と思っていることも実は真実ではないことがほとんどです。

私たちは科学や文明によって、さらに真実を得ることから遠ざかっているようです。

先進国の人の殆どは、一人では生きていけないでしょう。
火を起こすことも、海水から水を作ることも、食料を自給することも、衣服を作ることも、家を作ることも、野草から薬を作ることも一人ではほとんどなにもできません。

自分自身が生身で感じたことが真の体験となり、自分自身の信念を作ります。
ポリバケツ一杯の水を得るのに片道一時間以上も歩かなくてはならない人が多くいます。
四十℃以上もあるところで生活している人たちもいます。
また自分の家を追われて寒空の下に生きる二千万人もの難民がいます。
自分の命は自分しか守れない極限のところに身を置く人もいます。

あなた方は幼稚園、小学校、中学校と十年以上も学んでいながら、生き残る方法についてはほとんど知りません。
そして毎日テレビの前に座り世界中の出来事のほんの一部を見て、すべてを知っているような現実の擬似体験をしているに過ぎません。
そして自分には信念があると信じています。

水槽の中の金魚がガラスごしにテレビを見て、自分が世界中を自由に飛び回っていると思っているのと同じなのです。 



 



 二四   代償


あなたは新しいものを手にいれようとするとき代価や代償を払います。
買い物をして商品を手に入れるとき、お金を代価として支払います。
遊びたいことを我慢して一生懸命勉強するという代償を払い、よい成績をあげます。
一生懸命努力して練習し、試合で好成績を上げるのも同じです。

あなたは結婚して妻として、母として、よい家庭をつくるために努力します。
その実現のために自分の感情を抑え、自分の理想や望みを捨てて家族につくします。
自分が大きな代償を支払ってみんなの幸せを実現しようとします。
いつかあなたはそれまでの人生が自分以外の人の幸せのためであり、自分の幸せが
実現していないことに気づくかも知れません。

求めるものを手に入れるのにどれほどの代償を支払うかで、得るものに違いが出るのは当然です。
それは、あなたがいまの自分をどれほど大きく変化させたいかによるのでしょう。

もし50%変えたければ、50%分の代償を支払うでしょう。
もし100%変えたければ、100%分の代償を支払うでしょう。

しかし、いまの小さな幸せを大切に思い、変化を求めず代償も支払いたくないと思うなら、
現状は決して変わらないでしょう。

あなたに100%の代償を支払う覚悟があれば、すべてはきっと変わるでしょう。
それはカードゲームの手札すべてを捨てて、新しく選ぶことです。

実は、代償を支払う必要はないのですが、あなたは代償を支払うことで、自分を変
えようとしているのです。
それも自分を変化させる一つの方法なのです。







  二十五  ある男のお話


男はベッドの上に仰向けに寝ていました。
天井の照明器具がまぶしく見えました。

自分は何をしているのだろうと思いました。
なぜ、いまどうしてここにいるのだろうと。

男は二九歳でした。
男が生まれたのは東北の田舎町でした。
両親は農業をしていて、冬には出稼ぎに行きました。
子どもであった男と妹は祖父母とその期間を過ごしました。

男は東京の大学へ入学すると、初めて一人で東京へ住みました。
家庭教師やコンビニのアルバイトをしながら勉強しました。

卒業すると東京の会社へ就職しました。
営業の仕事でしたが、景気が悪いこともあって成績があがりませんでした。
居ずらくなって二年間で退職しました。

派遣社員の仕事で半年、一年とあちこちの会社をまわされましたが、いまはフリーです。

以前は同じ会社の同僚とよく飲みに行きましたが、いまは仲間はいません。

学生時代はバイト先のコンビニで一緒に働いていた女子大生としばらく付き合っていましたが、彼女のバイトが終ってそのままになりました。

男は「ふ~・・・」と大きな息を吐きました。
男の脳裏に故郷の景色が浮かんできました。

どこまでも広がる稲の緑波打つ田んぼ。
その上には白い雲を浮かべた青い空。
ふなやはやを毎日釣りに行った小川。
近所の子供たちと集まって遊んだ鎮守の森。

自分の家のたたずまい。玄関と茶の間。
母親が台所仕事をしている茶碗やなべの音。
丸いちゃぶ台と父親の座布団。
掛け時計とカレンダー。テレビとその上の置物。
走馬灯のように次々と現れては消えていきました。

もう、何年も実家へ帰っていませんでした。
失業中では両親に会っても、気まずいと思いました。
妹は今年の秋には結婚すると連絡がありました。
その時は行かなければならないと思いました。

もう一度目を閉じました。
「ふ~・・・」と大きな息を吐き出しました。

「あれっ。」
男はびっくりしました。
そこは田舎の鎮守の森でした。
大きな鳥居とその奥に古びた社(やしろ)がありました。

「こんにちは。」
声のした方を振り向くと、五~六歳の男の子が立っていました。
「こんにちは。」
男も戸惑いながら答えました。

「あっちへ行こう。」
男の子が言いました。
「どこへ。」
男が行き先を尋ねましたが、男の子は先に立ってどんどん行ってしまいました。
男はあわてて追いかけました。

田んぼのあぜ道を男の子は走るように進みます。

この風景は忘れらない懐かしい昔のままでした。

「あっ。」
男は思わず歩を止めました。

両親が田んぼの中で草取り仕事をしていました。
母親が腰を伸ばして顔を上げました。
男と視線が合いましたが、気づかない様子です。

「お母さんの目にあなたは見えないよ。」
「え~、どうして。」
「だって、見えないから。」

ふと気づくと、先ほどの鎮守の森にいました


「久しぶりで両親とあったね。」
どこからか現れた一人の老人が男に言いました。

「あなたは。」
「神様だよ。」
男の子が老人の横に立って言いました。

「おまえが故郷を思い出していたから、連れてきたのだよ。」
「・・ありがとうございます。」
「東京へ行ってよかったかな。」
「いいえ、私には田舎のほうが向いていると思いました。」
「ほう、それではどうして帰らないのかな。」
「はい、私は長男ですから東京で生活できるようになって、両親を楽にさせたいと思
 っています。」
「それもいいだろう。それでうまくいっているのかな。」
「・・それがうまくいかないので、とても困っています。」
「なぜ、うまくいかないのかな。」
「なにしろバブル崩壊後の大不況です。営業はうまくいきません。」
「なるほど、それでは無理もない。
 だれがやってもうまくいかないだろう。」
「それに・・・。」
「ほう、それに・・・。」
「・・・。」

神様は天使を見ました。
天使はにっこりして、男の手を握りました。

男は自分が赤ちゃんだった頃を思い出しました。
母親に抱かれて安心してすやすや眠っていました。

風通しのいい部屋に寝かされていました。
頭の上でカラカラとメリーゴーランドのような赤い飾りが回っていました。
両親と祖父母が自分を笑顔でのぞきこんでいました。

幼稚園、小学校・・・。入学式、遠足、運動会、学芸会、卒業式・・・。

いつもいつも家族みんなの顔がありました。

自分の周りに家族や友達や犬や猫や小鳥や花や木やあらゆるすべてがぐるぐると回りだしました。

山や川や田んぼや家や空や星や月や太陽や宇宙・・・のすべてが一つになって回りだしました。

すべてが一つに溶け合い、大きな大きな光になりました。

男はその中に溶けていました。

大きな大きな愛の感覚がお腹の奥から湧き上ってきました。

「ありがとうございます。ありがとうございます。ありがとうございます。・・・。」

男はただただその言葉を繰り返していました。

自分にはこんなに多くの愛が与えられていたことに、体が震えるほど感激しました。

「なにもしなくても、なににならなくても、このままでいいんだ。」
男は熱い涙が頬を流れ落ちるままにして号泣しました。

「もう、このままで生きよう。」
男は心の底からそう思いました。

男が気がつくと、天井の照明器具が見えました。
頬を涙が濡らしていました。

男は手を伸ばし、携帯電話を取りました。
「あ~、母さん?
 明日、家へ帰えるよ・・・。」

母親の声と、その向こうで自分の名前を呼ぶ父親の声が聞こえました。







四十二     自分の中に降る雨


今朝は朝から雨が降っています。

あなた方の先祖たちは「晴耕雨読」という言葉を作りました。

晴れた日には田畑に出て農作物を作る作業をし、雨の日には家で書物を読む。

これはとてもバランスがとれた生活の仕方です。

雨の日は湿気が多く、木々や草や花は大喜びです。

それぞれが自分を慈しみ、自分を楽しむにはもってこいの日です。

そんな日は気持ちを穏やかにして、ゆっくりとお茶を飲みながら過ごしてみましょう。


天気が良く、太陽の強い光が世界を覆っている時には感じられなかったことが、

驟雨(しゅうう)に煙る自然の景観の中にあって、生命の歓喜が伝わってきます。


ほっと大きな息をすると、体中の緊張や疲れが溶け出し吐き出されます。

自分が自分と和解できる貴重なチャンスを雨は与えてくれます。


雨、それは自分自身の中を降る雨です。





四十三   統合


お元気ですか?

少しお疲れのようですね。

人間関係で疲れたとおっしゃるのですか?


そうそう、人間関係はどうしてこんなに疲れるのでしょう?

でも人間関係も必要だから仕方がないですって?


あなたが人間関係を大事にしていることはよく知っています。

でもどうしてそんなに疲れるのでしょう?

もしそんなに疲れるなら、もっと簡単にしたらいかがですか?

簡単にできるなら苦労はいらないですって?


あなたが人間関係を重視するのは、自分が所属するグループ中で平和に

過ごすために必要だからです。

男性は外で狩りや食料を獲得する仕事をしています。同性は仲間であり、ライバ

ルです。

女性は子どもや老人を含めた共同体の中で、みんなと協調しながら平等・公平

に分配し、争いを避けた生き方をします。

ですから相手に気をつかう習性が身についてしまっています。

しかし、あまりにも相手を意識し、自分を相手に合わせていたので、

自分がどうしたいのかが分からなくなってしまったのです。


相手も同じようにあなたに合わせていますから、お互いの本音が見えません。

上辺だけのお付き合いですから、疲れが溜まります。


自分の家族や社会や仕事であなたはいつも気を使っています。

あなたはいい人を演じていますが、自分にはいい人なのでしょうか?

もうこの辺でいいでしょう。

自分をだまして生きることを止めても。


あなたが自分を偽れば、あいても自分を偽ってお付き合いします。

あなたが相手に警戒心を持っているから、相手も警戒心を持ちます。

あなたが相手にドアを開ければ、相手はドアを入ることが出来ます。


どうぞあなたのドアを開けてください。

相手の良さを認めてあげてください。

そうすれば相手はあなたの良さを認めてくれるでしょう。


そうしてあなたと相手の壁がどんどん薄くなって、ついには一つになるでしょう。

これが「統合」であり、アセンションなのです。




四十四   はじめから



だれもあなたをいじめていません。

だれもあなたを嫌っていません。

だれもあなたを傷つけることはできません。


あなたは生まれてからず~っと平和で幸せでした。

ただそれを今まで信じられなかったのでしょう。


いまあなたは自分と和解するときが来ました。

どうぞあなた自身と仲良くしましょう。


自分と仲良くできれば自分の外部の世界は色あせて見えます。

いつも平和で幸せな自分がいます。


そうです。

あなたは初めからず~っとそうだったのでした。

いまあなたはそれを受け入れることができるのです。


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